先日、友人から「UR delverについて教えてくれ」との依頼があった。
僕に、説明できるほどのデッキ構築能力や環境把握能力、プレイスキルがあるとは到底思えないが、独楽が禁止されレガシー環境が激変した今、デッキの構成やメタ上の位置、そしてサイドボーディングについて考えを整理するいい機会であるため、徒然に書いていこうと思う。

強い方からすれば「何を言ってんだ!」てなことも書くと思うが、あくまで一素人の考えであるため、そこは多めにみて頂きたい。

1、UR delverとは
UR delverは秘密を掘り下げる者や僧院の速槍など優秀な軽量クリーチャーを展開し、火力やカウンターでバックアップするクロックパーミッションである。各種delverデッキが存在する中で、UR delverは「クロックの速さ」が特徴的である。「果敢型」と呼ばれる特に速さを追求したタイプと「ヤンパイ型」と呼ばれる、もみ消しや追加のカウンターを採用しややコントロール要素も持ち合わせたタイプとに分けられる。

2、デッキの構成
以下のリストはCBOレガシーで僕が使用したリストである。

〜メイン〜
2 《島/Island》
2 《山/Mountain》
3 《Volcanic Island》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
土地(16)

4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
3 《嵐追いの魔道士/Stormchaser Mage》
1 《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》
1 《騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler》
クリーチャー(13)

4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思案/Ponder》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《Chain Lightning》
4 《目くらまし/Daze》
2 《発展の代価/Price of Progress》
4 《Force of Will》
1 《火炎破/Fireblast》
呪文(31)

〜サイド〜
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2 《粉々/Smash to Smithereens》
2 《血染めの月/Blood Moon》
1 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1 《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1 《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
サイドボード(15)

それではパーツごとに見ていこう。

・島×2、山×2…発展の代価をプレイする関係上基本土地は多め。

・Volcanic Island×3…実際プレイしてみるとわかるが、島、山、Volcaとセットできれば十分にデッキは回る。以前は4枚目のVolcaも採用していたが、4枚目が必要になるケースが少なく、それよりもブレストフェッチのためのフェッチを優先し3枚となっている。

・沸騰する小湖×4…これは説明不要かな。

・溢れかえる岸辺×3、血染めのぬかるみ×2…リストを見てもらえばわかると思うが、赤いカードの枚数もなかなかのものである。溢れかえる岸辺×4、ぬかるみ×1では赤マナを持ってくるのにVolcaをサーチすることが多くなり、不毛の餌食となることが多い。安定して山をサーチするための構成である。

・秘密を掘り下げる者…このデッキのエース。別名青い稲妻。4枚以外ありえない。ただ後半ではwillの餌としておいしく頂くこともしばしば。

・僧院の速槍…対コンボ戦ではデルバー以上の仕事をすることも多い。増えてきたネメシスを前に指をくわえることになるのはご愛嬌。

・嵐追いの魔導士…侮れない1枚。2体並んだ時はあっという間に人が死ぬ。同型対決ではこいつを多く引いた方が勝つと言っても過言ではない。ネメシスを採用しないリストであれば4積みもあり。稲妻で対処する場合には強いメンタルおよび覚悟が必要である。

・騒乱の歓楽者…UR界に突如現れたおいしい1枚。デッキのコンセプト上、手札の消耗が激しく、手札を全て捨てるというデメリットはあまり気にならない。ただし初手には絶対引きたくないので1枚のみ。

・真の名の宿敵…タイマン最強戦士。全除去以外ではほぼ対処不能。ただ3マナはちょっと重い。だから今回は1枚。

・ギタクシア派の調査…対フェアデッキでは果敢祭りのお供に。対コンボデッキでは攻守の選択に大きく役立つ。ただし対フェアデッキではサイドアウト候補筆頭。

・渦まく知識…こいつを上手く使わないとかなり勝率が下がる。説明不要、最強のドロソだが使い方はなかなかにデリケート。

・思案…こいつも強いドロソ。状況によってはブレストより強いことも。積み順、シャッフルの選択をミスるとブレストと同じく勝率が下がる。

・稲妻…最強火力、4枚必須。

・Chain Lightning…ソーサリーな分、稲妻よりは弱いが、それでも3点火力は強い。赤い相手と対峙する場合は使い時に注意。

・目くらまし…UR delver支える1枚。序盤が大事なUR delverはこれがなかったらもっと弱い。たかが1マナ、されど1マナ。目をくらまされ負けたことは数知れず。同型やその他のデルバー系では常に意識せよ。

・Force of Will…レガシーを代表するカード、強く弱い。アド失うのであまり打ちたくないが無いと死ぬ。

・発展の代価…多色デッキに対するキラーカード。負けている場合でも最悪引き分けに持ち込めることは頭の片隅に置いておくこと。

・火炎破…最後の一押し要員。ケアされることが少ないため、だいたい押し込める。4点のクリーチャー除去としても使えるが、この使い方は負けることが多い。おすすめはしない。


続いてサイドを見てみよう。
・紅蓮破…対青デッキのお供。青いカード以外を対象に取ることで果敢のみを誘発させるプレイングは覚えておいて損はない。

・狼狽の嵐…カウンター合戦の秘密兵器。唱えられたスペルに対して安易に最初に打つことはおすすめしない。我慢が大事。

・外科的摘出…対墓地利用デッキのエース。他のデッキだとドロー後に打つことが多いが、このデッキの場合は果敢を稼ぐこともできるため、プレイするタイミングはよく選ぶべし。

・粉々…主な打ちどころはチャリスと各種装備品。どれも残るとゲームにならないため、しっかり壊すべし。

・渋面の溶岩使い…対デルバー、デスタクで重宝。こいつがいるだけでけっこう楽になる。

・イゼットの静電術師…対エルフ用にと採用したが、近々乱暴+転落に変わる予定。1点ではもの足りない。

・硫黄の精霊…主にデスタク戦、未練ある魂を採用してるデッキに対して使用。対同型では追加のクロックとして採用することも。

・真髄の針…あれもこれも止められるユーティリティ。1枚は入れておいて損はない。

・墓掘りの檻…最近増えてきたリアニ系に対する追加の対策。

・血染めの月…多色デッキ、エルドラージ、そして苦手な土地単をみての採用。通ってしまえばかなり優位に立てる。


各パーツの解説はこんな感じ。




次回はメタ上の位置、各デッキに対するサイドプランなどを書いていこうと思う。
ではまた。

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